FIT・FIPとは?太陽光の売電制度の違いをわかりやすく解説【2026年版】
太陽光発電の売電にかかわるFIT制度とFIP制度の違いを、初心者向けにやさしく解説。住宅用の売電価格の考え方、10年で終わる「卒FIT」後の選択肢、よくある疑問まで公式情報をもとにまとめました。
「太陽光の売電で聞くFITとFIP、何が違うの?」——太陽光発電を調べると必ず出てくる2つの制度です。
結論から言うと、FITは「固定価格」で安心、FIPは「市場価格+プレミアム」で変動する制度です。住宅用の太陽光は基本的にFITが対象になります。この記事では、2つの違い、住宅用の売電価格の考え方、そして10年で買取が終わる「卒FIT」後にどうすればよいかまで、わかりやすく解説します。
- FIT=固定価格で安定。住宅用(10kW未満)は10年間
- FIP=市場価格+プレミアムで変動。主に事業用
- 住宅用は基本FIT。10年後の「卒FIT」は自家消費が基本
FITとは(固定価格買取制度)
FIT(Feed-in Tariff)は、発電した電気を一定期間、固定価格で電力会社が買い取る制度です。価格が導入時に決まって変わらないため、収入の見通しが立てやすいのが特徴です。
- 住宅用(10kW未満)の買取期間は10年間
- 買取価格は年度ごとに国が改定する
- 価格が固定なので、はじめての人でも計画が立てやすい
FIPとは(フィードインプレミアム)
FIP(Feed-in Premium)は、電気を市場価格で売り、それに一定のプレミアム(補助額)が上乗せされる制度です。売る時間帯や市場動向によって収入が変わります。
- 主に事業用の大規模発電が対象
- 市場価格に連動するため、うまく売れば収入を伸ばせる一方、変動リスクもある
- 需給に応じて発電・売電を調整するインセンティブがある
FITとFIPの違い(早見表)
| FIT | FIP | |
|---|---|---|
| 買取価格 | 固定 | 市場価格+プレミアム(変動) |
| 収入の安定性 | 高い | 変動する |
| 主な対象 | 住宅用・小規模 | 事業用・大規模 |
| 向いている人 | 安定重視の個人 | 市場を活かせる事業者 |
住宅用の太陽光は、基本的にFITを選ぶと考えて問題ありません。
住宅用の売電価格の「今」
住宅用(10kW未満)の買取価格は年度ごとに改定されます。執筆時点で公表されている例として、2025年度(令和7年度)は基準価格15円/kWhが設定されていました。
また2025年10月以降は「初期投資支援スキーム」が導入され、1〜4年目は24円/kWh、5年目以降は8.3円/kWhという、初期に手厚い価格体系も設けられています。
買取価格は毎年見直されます。必ず導入する年度の最新価格を公式(資源エネルギー庁)で確認してください。
10年で終わる「卒FIT」後はどうなる?
住宅用FITの買取期間は10年です。この期間が終わることを**「卒FIT」**と呼びます。卒FIT後も電気が使えなくなるわけではなく、主に次の選択肢があります。
- 自家消費に切り替える — 発電した電気を自宅で使い、電気代を減らす
- 蓄電池をためて使う — 昼の電気をためて夜に使い、自家消費を最大化する
- 新しい売電先と契約する — 各社が卒FIT向けの買取プランを提供している
卒FIT後は売電単価が下がる傾向にあるため、自家消費中心に切り替えるのが基本的な考え方です。
よくある質問(FAQ)
Q. 住宅用でもFIPは選べますか? A. 制度上の対象は主に事業用の大規模発電です。住宅用は基本的にFITと考えて問題ありません。
Q. 売電価格は今後も下がりますか? A. 長期的には低下傾向が続いてきました。そのため「売電で稼ぐ」より「自家消費で電気代を減らす」方向に価値がシフトしています。
Q. FITの10年が終わったら何もできなくなりますか? A. いいえ。自家消費への切り替えや、卒FIT向けの新しい買取プランへの契約が可能です。蓄電池と組み合わせると自家消費を増やせます。
まとめ
FITは固定価格で安定、FIPは市場連動で変動する制度で、住宅用は基本的にFITが対象です。買取価格は毎年改定されるため、導入年度の最新価格を公式で確認するのが大切です。10年の買取期間が終わる「卒FIT」後は、自家消費や蓄電池の活用が基本方針になります。